パソコンやワイズ「Weisz」のお仕事ブログ

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ノートパソコンのマザーボード故障が高額になる理由

パソコンの重要部品であるマザーボード

ここが壊れると非常に厄介でして。

 

 

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赤□に囲んだ部分がマザーボードです

マザーボードはパソコンのすべての機能の基礎となるパーツです

 

例えばDVDドライブが故障したらDVDが読めないくらいの影響ですが

マザーボードが故障をしたら

 

電源が入らないといった深刻なものから

勝手に再起動する、音が出なくなる、青い画面がでる

といった一見判りにくい障害が発生することも

 

 

特にノートパソコンのマザーボードの故障は

電源やCPUなどの部品をマザーボード一つに纏めているので

デスクトップパソコンより高額になるケースが多々あります

 

↓ノートパソコンの内部、小さく作るためにマザーボードに集中させる造り

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↓セパレートタイプのデスクトップパソコンの一例、

CPUや電源などすべて1単位で交換することが可能

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メーカーさんやウチでも

 

「何故そんなに高いの?」

「買い直したほうがええやん」

 

っていうくらいの見積もりが出ることが多いです

 

 

この件について

下記に理由を記載してみましたのでもしよければ確認下さい

 

 

 

 

・部品交換工賃が他の部位と比べて高い

マザーボード脱着工賃の相場は2万円から(部品代別)

→他の部品と比べて交換に対する難度と手間がかかる

 

 

 

・すぐに直す事が出来ない

→部品の手配に時間がかかる

→以前の様にマザーボードを簡単に修理できる様にはなっていない

 

 

 

・専用設計の為、部品代が高い

→同じメーカーでも製品によって部品が違う事が多い

→専用品の為、汎用品の様に生産数を増やしてコストを減らす事ができない

 

 

 

 

マザーボードの修理はまるごと交換が基本

→特定の部位を直せるような設計にはしていない

→基盤・部品自体が以前比べて高精度・精密、人の手で修理をする難度が高い

→基板屋に直して貰うことは可能、但し後日他の部位が故障するリスクを考慮

CPUなどオンボード(外せない)ものも多く、その分余計なコストがかかる

 

 

 

 

・メーカーの保守部品在庫が枯渇(無い)場合が多い

→生産が終了すれば最低限の部品在庫しか持たない

→とある大手海外メーカーで部品保有期間は3年程度

→国内メーカーでも部品を5年持っていれば良いくらい

 

メーカーの保守部品は

メーカーのテストをクリアした部品ですので

信頼性は非常に高いです(その分高価)

 

 

・部品問屋にも無いケースが多い

→専門の部品問屋も基本最低限の在庫しか置かず

→基本的には発注してからの対応となります

→海外から手配する場合は二週間~かかるケースも

 

部品問屋もいくつかあるのですが

事前にテストを実施して出荷して頂ける問屋は

比較的信用できる事が多いです

 

テストもせず海外から直接発送の様な問屋は外れが多いです

 

 

 

・海外から手配も可能ですが、信頼性に劣る(検査がザル)

→海外発送品はハズレが本当に多いです

→違う製品が送られる

→傷が入っている

→動かない

→汚れている

→到着までに時間がかかる

→テストはせずに出荷するケースが多し

 

最後の最後まで信用出来ないのが海外発送品でして、

ご覧の通りリスクが非常に高いです

 

 

初期不良が非常に多く、

「出荷する前は動いてた」といって返品・返金も出来ないことも

 

海外発送品を使用する場合は

お客様にリスクを説明、承知した上でとなります

 

 

・他の部品も壊れていることが多い

 

部品が揃っていざバラしてみると

 

・ハードディスクなど他の部品も故障している

・筐体に割れが発生している(元通りに戻せない)

・再利用できないパーツがある(剥がすと元通りにならないテープなど)

 

といったこともよくありまして

 

こうなると見積もりもある程度想定して提出しますので

基本的には値段が高額になる訳です。

 

安い見積もりの場合はこの様な想定をしていないことが多いので

受付時の金額から高くなることがあります

 

これは揉め事の種になりますので

メーカーさんでもウチとしても慎重にならざるえない訳です

 

 

・部品交換工賃が他の部位と比べて高い

・すぐに直す事が出来ない

・専用設計の為、部品代が高い

マザーボードの修理はまるごと交換が基本

・メーカーの保守部品在庫が枯渇(無い)場合が多い

・部品問屋にも無いケースが多い

・海外から手配も可能ですが、信頼性に劣る(検査がザル)

・他の部品も壊れていることが多い

 

 

以上のリスクをざっくり説明すると

殆どの方は修理せず買い替えすることになる訳です

 

 

 

 

なおBTOや自作系のパソコンの様に汎用品の部品を使える場合は

これらより比較的安価で直る事が多いです

 

ウチでは長く使いたい方にはワイズのBTOパソコン(CustomPC)を

強くお勧めしてます

 

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逆にノートや一体型、海外製のデスクトップパソコンは

数年スパン、壊れたら買い替えくらいの気持ちで買われるべきかと

 

修理に金がかかるんです・・・