というような相談がよく有りまして
その「Core i7」でもシリーズによっては性能が違う訳で
簡単に言えば10年位の進化で性能も全然変わってるんです
今回はその進化の歴史を纏めてみましたのでもしよければご参考下さい
初心者の方でも判り易い様にフランクに記載してますので
細かい事は気にしないで下さい
都合によりデスクトップパソコン採用かつ売れ筋CPUを抜粋して掲載してます
まずは現在のCore iシリーズのご先祖様、Core2Duoから
このCPUが生まれる前というのが
世界中の家庭・職場・マシンルームに爆熱問題を起こしたと言われる
色んな意味で伝説のCPU、Pentium4(プレスコット)とPeutiumD
既存のCPUを無理やり増改築ばりにパワーを引き出した結果こうなった訳です
またこの時期にAMDはAthlon64という比較的性能がいいのに
発熱と消費電力が控えめというCPUを販売、好評を得てまして
インテルのシェアをじわじわと乗っ取っていた時期ではありました
そら自宅で爆熱爆音のストーブみたいなパソコンを使いたくないですからね
この事態にインテルが出した答えは・・・
今まで使っていたデスクトップ用CPU(Pentium4&D)は捨てて
モバイル(ノート)用CPUベースのものに切り替えよう
ってことになった訳です
当時インテルは「PentiumM」というモバイルパソコン用のCPUがありまして
そこそこの性能だけど省電力、低電圧、低発熱
AMDのAthlon64と似た特徴を持っていた訳です(しかもAthlonより信頼性は高い)
「Core Duo(デュアルコア)」シリーズを作成(シングルコアのCore Soloもあり)
モバイルパソコンに搭載して好評を得たのち
デスクトップでも使える進化版の「Core2Duo」を作成した訳です
・・・ざっくりといういとこんな感じですが
Core シリーズのデスクトップ版を待っていたユーザーは多く
素性の良いCore2DuoというCPUは
発熱しない(ファンが静かになる)
電気を使わない(電源に気をつけなくてもいい)
性能が良い(無理にオーバークロックしなくてもいい)
と評判になり人気が大爆発しまして
E4000シリーズ・E6000シリーズ・E7000シリーズと経て
インテルの最高傑作?の一つのE8000シリーズが完成した訳です
その派生でCore2Quadシリーズも発売され、
一部マニアを中心に好評を得ました
*ただし熱問題が起きやすかった
今でもこのCPUを使い続けてる人も居るくらいファンが多いんですね
ちなみにこの後だしジャンケンにより
AMDのAthlon64シリーズシリーズは駆逐されることに・・・
熱が醒めないうちにこのCore2Duoをベースに改良したのが初代Core iシリーズ
記念すべきCore iシリーズはここからスタートしました
ソケットが変更されメモリーはDDR3に変更
正直この時はCore2DuoやCore2Quadと比べてそんなに速いとは思わなかったです
ただインターフェースや考え方に新しい時代のCPUの雰囲気を感じることは多かったです
因みに一番下のスコアはCPUの総合的なパワーになります
一番下記に詳細を書いてますのでもしよければ見てくださいね
「Core iって良CPUかも」って思ったのはこの世代から
特にCore i7の総合力が素晴らしかったです
なにげにCeleronが旧世代より1.5倍近くパワーアップ
数年前の売れ筋のCore2Duo E8400と同程度の性能を発揮、
でもCeleronなので格安、安くて速い牛丼みたいなCPUでした
*Celeronでも良いよって言う人はこの世代を使っていた人が多い
特にCPUの進化に伴うオンボードビデオの進化が素晴らしく
マルチモニターが構築できたり味気の無い色合いだったものが不満の無いレベルに
性能そのものは先代からそのまま上乗せされつつ値段は据え置きか安い位
当時は日本円が70円代まで下がったので部品が安く
性能が良いものが安く選んで組める時代でした
、、、大不景気でそんなところじゃなかったですけどね
自作パーツ屋・老舗店舗が大量閉店した厳しい時期でした
LGA1150対応の唯一のシリーズ
CPUの末尾に「S」・「T」・「K」などなど
乱立しすぎて選ぶ方も混乱しがちなラインナップが特徴だった時期です
Haswell Refreshと続くように息の長い良作CPUでして
第6世代でWindows7の早期サポートが切られる(後に撤回)という
こともあってかWindows7を長く使いたいユーザーに重宝されました
CPUの性能も良いしいいところばかりなのですが
一時期肝心の対応マザーボードが市場から枯渇する状況に
現在(2019/6/7)は新品及び中古は数える位ですが在庫は復活
修理交換時に難儀しちゃうことが多いですね
CPUはあるのにマザーボードが無いとか、
この世界は結構そういうのがあります
正直店長も数える位しか売ったことのないシリーズ
Intelとしては次に向けてのステップとして作ったのかもしれません
貴重なZ97・H97マザーボードしか対応せず壊れると涙目(遠い目
ソケットがLGA1150から1151へ変更
メモリーがDDR4に採用など一気に風向きを変えることになったモデル
当時高額だったDDR4メモリーへの買い替えに
頭を悩ました自作ユーザーさんは多かったと思います
*当時DDR4はDDR3の倍以上の価格で販売してました
性能は上がってる感じはしませんでしたが
基本的なレスポンスは向上してる・・・と思います
例の採掘作業もこの時からでしたね、
この頃からビデオカードが高騰、釣られてメモリー、SSDも高騰
新たにパソコンを組むには難儀する時代でした
先代をちょっとマイナーチェンジしたくらい?っていう印象
グラフィックや動画編集には確かに強くなりましたが、
普通に使う人にはあまりメリットは無かったような気がします
良くも悪くもない、普通・・・という感じです
なお先代のCeleronから以前の様にモデルチェンジして性能が上がる
・・・ってこともなく放置プレイ状態に
昔の「もっさりCeleron」が復活してしまうことに
安くてそこそこ速い 、牛丼のようなCPUが息絶えました( ゚д゚ )
Core iシリーズの性能が一気にレベルアップ
Core i5 8400は4K映像が編集出来る位の性能があり
Core i3 8100は日常の使用では全く不満が出ない位の性能に仕上がりました
コアの数が増えた(お金がかかる)おかげで性能はアップしたものの
CPUを生産する際の材料費の高騰や需要と供給のバランスが崩れて価格が暴騰
現在(2019/6/7)は大分落ち着いたものの未だ以前より高くて品薄な状況
年末にかけてまた枯渇するんじゃないかと店長は予測してます
CPUの内部のGPU(グラフィック機能)を撤廃し
CPUそのものの性能に特化した「F」モデル
盛り返してきたAMDのCPU Ryzenシリーズを駆逐するために
CPU性能を上げに上げまくった「K」モデル
今までと違いINTELの少し切羽詰まった感じを受け取れるモデルです
なお「F」モデルはグラフィック(ビデオ)カードを付けることが前提
少し安くして少し性能を上げたなんとも言えんCPUですが
グラフィックボードを付ける前提で運用するに都合が良く売れてます
*先代の品薄状況を補完するために一役買っているのかもしれません
このモデルから「Core i9」が登場
性能が大幅アップして市販CPU初の5.0GHz(ターボ・ブースト時)達成
これ本当に爆速ですね、凄い
とりあえず今回はここまでです。
因みに新しいパソコンのCPU選びでお悩みの方は
普段使いメインなら、Core i3 8100
普段使い+@なら、Core i5 8400
しっかり使いたい、Core i7 8700K
男は黙って、Core i9 9900K
中古で買うなら第3世代以降のCore i3以上のCPUが搭載されている
のでオススメしておきます
因みに起動ドライブはSSDをチョイスしてくださいね
長文失礼しました
以上
*おまけ、表の見方*
コアの後ろの()はスレッドの表示(仮想CPUの数)
一番下の「スコア」は
Passmark SoftwareのCPU Benchmarkソフトの数値です
kakaku.comさんなどに掲載されているものと同じで
総合的なCPUの性能と思っていただければと思います
数値が高ければ高いほど
作業に余裕が出て出来ることの幅が広がります
2019/06/07現在 Windows10 64bitでの使用の場合は
2000以下・・・ストレスが発生するくらい動作が遅い
~5000まで・・・動作するもののもっさりする
~8000まで・・・通常時問題無し、但しWindowsUpdateなど負荷がかかるともっさり
~12000まで・・・負荷にも余裕の動作、動画編集もなんとかこなせる
これ以上・・・超余裕、動画編集などサクサクこなしたい方に
といった目安です
以上