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M.2接続のSSDを使う場合のメリット&デメリット

M.2接続のSSDに関するお問い合わせが多くなりまして

今回記事にさせてもらいました

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性能は良いものの注意点がありますので、もしよければご参考にどうぞ

 

 

①そもそもSSDって何?

②M.2接続に対応するSSDの利点

③M.2接続に対応するSSDの欠点

④まとめ

 

 

 

①そもそもSSDって何?

パソコンを構成するパーツの中にSSDという製品がありまして

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基本的には

2.5インチサイズのハードディスクのサイズ&SATA接続のものが主流です

 

 

 

内部は

 

フラッシュメモリー(USBメモリにも使われているもの)

・一時的にデータを保存するための部品(キャッシュ(DRAM))

・これらをコントールするためのチップ

・インターフェース(SATAやM.2などの規格モノ)

 

これらを一枚の電子基板と纏めたものがSSDとして売られてます

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まっ詳しい事はWikipedia にてご確認下さいませ

ja.wikipedia.org

 

 

 

 

モーターなど「物理的」に動作するハードディスクと違い、

電子制御など「論理的」に動作するのがSSDということで

起動から普段使いまで従来のハードディスクと差が出ます

 

簡単に言えば

 

「パソコンが良くわからない」

 

という方でも体感する位速く動作します

*読み書きスピードがハードディスクを圧倒するほど早いんです

 

↓一般的な2.5インチハードディスクのスピード(PC起動に1・2分かかる程度)

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↓一般的な2.5インチSSDのスピード(30秒もあればパソコンは起動します)

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そのSSDの進化の過程で出てきたのが

今回記載してるM.2接続のSSDになります

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メーカーさん一例

www.crucial.jp

 

 

 

 

②M.2接続に対応するSSDの利点

利点としては

 

・取付だけなら比較的簡単(メモリ取付と同じくらいの難度)

・省スペース (ノートパソコンに多くなりました)

・従来の接続形式(SATA規格)より高速

 

最近大概のパソコンのマザーボードにも

M.2接続に対応する専用のスロットが搭載されるようになりました

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 M.2接続対応のSSDの特徴は

基盤に直接SSDを取り付けてしまうってことです

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これにより通常のSSDよりも読み書きスピードを速くすることが出来ます

 

↓通常のSATA(6G bit)接続のSSD

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↓M.2接続に変更すると

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同じパソコンで接続方法を替えただけでこの速度差

 

通常の体感はHDDから交換したときほど感じませんが

動画などの大きいデータのやり取りの際は効果を体感できます

 

 

 

③M.2接続に対応するSSDの欠点

その便利なM.2接続のSSDですが弱点、というか注意点があります

 

・熱に弱い

・思ったよりも速度が出ないことがある

・SATA3ポートなどが使えないことがある

 

 

・熱に弱い

読み書き動作をするだけで基盤からの発熱は凄まじいもので

モノによっては手で触れない位の発熱をします

 

熱くなると・・・

 

・部品の劣化現象が進みやすい(ハンダやチップなどの部品の劣化)

・燃える(焦げるくらい熱くなる)

・それによるデータロストの危険性大

・本来の性能から落として運用することになる

 

などなど、こういうデメリットがあります

 

対策としてはヒートシンクを増設し冷却を促します

*エアフローやサイドファンなどで風による冷却もオススメ

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取付の際に気を遣ってあげないといけないのがM.2規格のSSDなのです

 

ちなみに2.5インチSATA規格のものも同じ状態になることもありますが

筐体そのもので冷却(ヒートシンク)する様に作られていることもあり

よっぽどな使い方としなければ気をつけることはないです

 

 

 

 

・思ったよりも速度が出ないことがある

M.2といっても「Type2242・2260・2280・22210」といくつか種類があり

製品によって性能の差が出ます

 

 

またマザーボード側の規格や性能によっても左右されることがあります

例えば同じM.2規格対応のSSDでも接続するマザーボードによっては・・・

 

AMD B350チップセット搭載のマザーに取り付けた場合

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INTEL Z97マザーボードのM.2規格スロットに取付した場合

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これだけ速度が変わります、十分に速いんですけどね

取付の際は事前にマザーとSSDの規格を比較することを推奨します

 

 

 

・SATA3ポートなどが使えないことがある

またM.2接続にした場合において

 

SATA3のポートが使えなくなる」

 

というものもあります

 

要するにハードディスクやDVDドライブなど

従来の光学・ストレージ製品が使えなくなっちゃうんですね

 

なのでこちらも事前にマザーボードの仕様を確認することをオススメします

特にAMD製のチップセットが入ったマザーは
PCI Expressが使えないなどあったり要注意です

*これは僕らでも困ることが多いです

 

 

 

④まとめ

 

できるだけ速く高速動作を体感したい方はM.2 接続のSSD

気軽にそれなりのサクサク動作を楽しみたい方はSATA接続の SSD

 

またワイズでは信頼性の観点から

Cドライブ(起動ドライブ)にはM.2 SSDを使わないことにしてます

 

SATA接続でも十分速いし信頼できますからね

勿論M.2をCドライブにしてお引渡しも出来ます

 

 

ちなみに

「ウチのパソコンはM.2接続のSSDだから速いよー」

って謳ってるパソコンでも

 

アレ?って思うのが多いのでご注意下さい

 

 


以上